子犬を迎え入れたら、まずしつけ? その①

「子犬を迎え入れたら、すぐにしつけをしよう」そんな声をよく聞きます。
生後2ヶ月から3ヶ月、人間で言ったら幼稚園に入るか入らないかの年齢かと思われます。
記事を読む前に「子犬のうちにしつければ、成犬になってからよく言うことを聞く」なんて言葉は一旦忘れていただく事は出来るでしょうか。

真面目な方は、「子犬からしっかりしつけなくてはいけない」と考えてしまい、育犬ノイローゼにもかかったりする方もいますし、
何も出来ないと「うちの子バカ犬だから」と言ってしまう飼い主さんもありますが、そんな事はありません。
犬たちはやる必要がない事を判断しているのだから、実は天才なんです!

生活の中で出来たらいい事は、

・呼び戻し(おいで)

これで充分ですし、ドッグランに行かないのなら問題はありません。
ただ、飼い主さんが安全な存在で一緒に遊んだり一緒にお散歩をして、大好きなら、戻ってくるでしょう。
逆に叱ったり、我慢させるような事ばかりしていたら、警戒されるかもしれませんね。

観光地やSNS目的でノーリード撮影をしたいから…という方も中にはいるのですが、これは47都道府県の条例で犯罪になる恐れがありますので、絶対にやめてください!
茨城県では30万円以下の罰金や、懲役刑まであるようです(^^;

玄関から出ていったらまずいとお考えの方もいるでしょうが、ちょっと待ってください!
それは、出ていってしまう環境に問題があります!
ゲートを作るなどして、簡単に出ていかないようにしましょう。

車から出す時の逸走もあるようですが、ドアをしっかり閉めて、リードを繋ぐようにしましょう。
いずれにしても、逸走だけでなく環境の設定が間違っている場合、何か問題が置きると考えてよいでしょう。

おすわりに関しても、そんなにする必要はありませんし、出来なくても生活の中では問題はありません。
家の中で競技会をする必要ありませんし、教育パパ、教育ママになる必要はありませんね(^^)
しかもやりすぎる事によって、「指示待ち」といわれ、犬たちが考えず「座ればいいでしょ」といった感じでむやみやたらと座ってしまいがちです。

フセに関しても、出来ればいいかなって程度ですし、意外と難しい子もいます。

待てに関しても、やってもやらなくてもいいですし長くても3秒程度で十分です。
ドッグダンスなど、コミュニケーションで待たせる時も10秒も待たせることは、ほぼないでしょう。
TV等でよくやっているフードを床に置いて我慢させて待ての練習はしないようお願い致します。

いずれにしても厳しいしつけ、我慢させるしつけでやる必要はありません。

かつて流行った、オヤツを眉間に持ってきてのアイコンタクトに関してもやる必要はありません。

これも、オヤツ待ちになってしまい、目を見ればオヤツ貰えるでしょ…となり、犬の本来持っている行動を変えてしまいます。
飼い主さんが好きなら、自然にこちらを見つめてきます(保護犬や日本犬等、わんちゃんによっては見つめ返されるのが苦手な子もいます)

そして、室内飼いが多いでしょうから(室内飼いが、とても多いという希望を込めて)

・トイレ

・ハウス

これくらいでしょうか。
決して命令ではなく、食べ物を使って楽しく覚えてもらうと、よいでしょう。

ちなみにハウス(クレートに入る合図)は幼稚園のお預かりでは必須になってきます。
この辺りは、パピー教室でお伝えさせていただいてます。

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