子犬を迎え入れたら、まずしつけ? その③
家に迎え入れた時から、しつけではなく社会化が始まります。
ですが、迎えたらすぐの社会化は、3日から1週間程度は見ていられる範囲の時にお家の中を探検してもらう程度にしましょう。
まだ馴れていない環境で抱っこでたらいまわしにしたり、近所や友達の人にみてもらったりすると衰弱してしまう子もいますので気をつけてください。
月齢3ヶ月くらいまでは恐怖心は少ないですが、4ヶ月前後から恐怖心が出てきます(以下、すべてわんちゃんにより差があります)。
月齢6ヶ月くらいから自我がうまれ、1年位までに仔犬としての社会期は終わります。
その後は、社会化の継続になってきます。
もちろん、小型犬、大型犬の違いや性格の違いもあります。大型犬は、ゆっくりめな傾向があります。
獣医師であり、動物行動学者、そしてK9ゲーム考案者のイアン・ダンバー博士は、3ヶ月までに100人の人、特に男性と子供に多く会わせましょうと言っています。
我が家の愛犬は男性はやや警戒、子供は大好きです。
人間と生活していくのですから、まずは人の触れ合いがとても大切になっていきます。
ダンバー博士は月齢3ヶ月までにホームパーティを開こうと言っておりますが、
日本の生活環境ではホームパーティも100人も難しいとは思いますので来客、公園で散歩して興味を持ってくれている人、親戚、同僚、近所の人、配達などの方に協力してもらうといいかも知れません。
そして、好きなオヤツ(好きなものは探して下さい)をあげてもらって、慣れてもらいましょう。
激しくなでまわしたり、大きな声を出すことは注意していただいたほうが良いでしょう。
抱っこや触るのが嫌いな子は慎重にしてください。無理にする事はありません。
この月齢で触るのが嫌いな子は、何か病気がある可能性がありますので獣医さんに観てもらう必要もあります。
この事によって人への警戒心は、かなり薄れていくと思われます。
車椅子や自転車、杖など、いろいろ生活と密着しているものを見せて馴らしておくといいかも知れません。
最初は近づけすぎないよう注意していきましょう。